調律でピアノの音色は変わる?

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調律を詰めすぎると、か細くてつまらない音に

ピアノ調律は2つ以上の音が干渉する時に発生する唸りを聴いて作業をします。
唸りを消すことばかりに気を取られてしまうと
“か細い音”になりがちです。
残念ながらそのような音になっているピアノを多く拝見します。

“か細い音”は音楽を表現する上で致命的だと個人的に思います。

私の調律する時のモットーは、お腹に響くような太い音で調律するということです。
太い音にキレイな倍音が上乗せされると最高のピアノ音になります。

良き道具は良き仕事を生む

“弘法筆を選ばず”という言葉はとても有名です。
一方で、『良工まずその刀を利くし、能書は必ず好筆を用う』という
言葉を空海自ら残しています。

この言葉をピアニストに当てはめると、
“自らの演奏パフォーマンスを最大に引き出してくれる最適なピアノ”
を選定することでしょうか?

調律師の立場では、メインの調律作業に欠かす事のできない相棒に
どのような、チューニングハンマーを選ぶのかということになると
思います。

野球であれば、守備時のグローブや攻撃時のバット選びに通じると思います。

ピアノ音の状況やお好みに応じて、チューニングハンマーを使い分けています。

楽器の音色は第5倍音の響きに大きく影響されるようです。
Hibikiで調律時には、通常より倍音が鮮明に聴こえてきます。
※ギャラリーにピアノで倍音を聴く動画をおいておきます。

今までにチューニングハンマーに投資してきた総金額は、
YAMAHAクラビノーバCLP-775が購入できる金額になります。
ピアノ調律師として、音の探究心を満たす価値に見合う金額だと納得しています。

下記のギャラリーに“YAMAHAチューニングハンマー”と“Hibikiチューニングレバー”で調律した
比較動画を置いておきますので、視聴してみて下さいね。


所有しているチューニングハンマーリスト

メーカー仕様
ヤマハ固定式。現行型式とは微妙に異なる仕様。
イトーシン固定式。現行型式とは微妙に異なる仕様。
ドイツレンナー社伸縮式。ヘッドとチップはドイツヤーン製。
WATANABE固定式。柄は黒檀。
イトーシン伸縮式。柄は漆塗り。
WATANABE伸縮式。柄は洋梨型。
HIBIKI10°ショートヘッド
HIBIKI27.5ソケット
HIBIKIステンレス製シャフト
HIBIKIチタン製シャフト
HIBIKIカーリーハードメープル 木製ロングハンドル
HIBIKI黄楊 木製ロングハンドル
HIBIKIインディアンローズウッド 木製ロングハンドル
HIBIKIアフリカンブラックウッド 木製ロングハンドル
HIBIKIブラジリアンキングウッド 木製ロングハンドル

Hibikiのホームページです。

Screenshot of www.hibikipianokoubou.com



他にもチューニングハンマーで音色が変化すると主張する調律師情報です。

Screenshot of www.toshisanblog.com


ギャラリー

調律する音色のバリエーションが豊富なピアノ調律師へのご依頼をお待ちしております♫

Screenshot of pianomocha.com

アコースティックピアノは高品質が前提の、不確実性が大きな魅力の1つです。

世界トップの製造台数を誇るヤマハでも
電子ピアノのようにタッチや音色が全て同じの
アコースティックピアノを製造することは不可能です。

ピアノは同じ品番でも音色やタッチにそれぞれ個性があります。
その為、ヤマハではC3Xよりハイグレードのグランドピアノでは
有料オプションで3台から選定することが可能です。

Screenshot of www.yamaha.com

アコースティックピアノは素材や製造方法を完璧に同じにしても
弾き心地や音色が微妙に異なります。
更に調律の微妙なさじ加減も音色に影響を与えます。

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